理想通りに出来上がるとは限らない!

間取りは将来を考える

2017年に実施されたアンケート調査によると、注文住宅で家を建てた人の95%が「間取りをやり直したい」と答えています。そのなかでも、間取りに失敗した例として挙げられるのが、リビングと玄関です。共通する原因は、将来のイメージが足りなかったことです。リビングには、大きな家具が配置されます。ソファーやテーブルなどの大型家具を置くと空間を圧迫し、思っていたよりリビングが狭く感じてしまうのです。 玄関の間取りは、子どもが小さいころに注文住宅を建てた場合に失敗に陥りやすい傾向にあります。子どもが小さいうちは靴も小さく、玄関スペースや収納を占領することはないでしょう。しかし、子どもが大きくなり、大人と変わらないサイズの靴を履くようになると、玄関と収納を圧迫します。間取りを考える際に、家具を配置した状態や子どもが大きくなった将来のビジョンを描けていないと、後悔する可能性があります。

使った時のことを考える

使った時のこと考えていない結果、失敗に陥るのがバスルームと洗面台です。バスルームは使えば湿気が溜まります。通気性や除湿の手段を考えていない設計ではカビが生えやすくなります。掃除の手間が増え、バスルームの寿命も短くなるでしょう。また、脱衣所に洗濯機を配置する間取りだと、家族がバスルームと洗濯機を使うタイミングが重なった場合があります。使いたいときに使えないことで、ストレスの原因になる可能性があります。

洗面台の広さや数も、使うときのことを考えていないと使い勝手の悪さが日々のストレスになるでしょう。朝は身支度のために、洗面台を利用する頻度が高くなります。家族の人数に対して小さかったり、少なかったりする洗面台は朝に混雑しやすく、家族間のもめ事の原因になります。